これまで自分は歯が丈夫な方だと思い込み、数年間も歯科医院から足が遠のいていた私の慢心が、ある夜に突然の激痛となって襲いかかってきました。夕食を終えてリラックスしていたとき、左の奥歯に冷たい水がしみたかと思うと、その数分後にはズキズキとした拍動性の痛みに変わり、痛み止めも効かないほどの地獄のような時間を過ごすことになったのです。鏡をいくら見ても、外側に黒い部分は見当たりません。翌朝、震える手で予約を取り、歯科医院の椅子に座った私に告げられたのは「歯と歯のあいだの虫歯がかなり深く進行して、神経まで達しています」という衝撃的な診断でした。レントゲン写真を見せてもらうと、外側からは完璧に見えた歯の内部が、隣の歯との接触部分から大きく黒く溶け、空洞になっているのが素人の目にもはっきりと分かりました。治療は数回に及ぶ根管治療から始まり、神経を取り除いた後の歯をもろくさせないための補強、そして最終的には精密な被せ物を作るという、時間も費用もかかる大がかりなものになりました。歯科医師の説明によれば、私の歯並びは一見綺麗でしたが、特定の場所の接触が非常に強く、そこにプラークが長期間停滞していたことが原因だとのことでした。「もし1年前に検診に来ていれば、神経を抜かずに小さな詰め物だけで済んだでしょう」という言葉が、後悔と共に胸に突き刺さりました。治療を終えた今、私の洗面台にはこれまで一度も使ったことのなかったデンタルフロスと歯間ブラシが常備されています。かつては面倒だと思っていたフロスを通す作業も、今ではあの激痛を二度と味わいたくないという強い動機によって、欠かすことのできない日常の儀式となりました。歯と歯のあいだの虫歯は、自覚症状が出たときにはすでに手遅れに近い状態であることが多いという教訓を、私は自らの身をもって学びました。失った歯の組織は二度と元には戻りません。形はセラミックや金属で再現できても、自分自身の生きた歯の感覚とはやはりどこか違います。今、もしこの記事を読んでいるあなたが、最後に歯科検診を受けたのがいつか思い出せないのなら、痛みが出る前に予約を取ることを強くお勧めします。私のように、目に見えないところで進行する虫歯の恐怖に怯える前に、専門家の手でその芽を摘んでおくことが、どれほど賢明な判断であるかを伝えたいのです。