虫歯や歯周病ではないのに、冷たいものや歯ブラシの刺激で奥歯がピリッと痛む場合、それは知覚過敏なのかもしれません。知覚過敏は、歯ぐきが下がったり、エナメル質が削れたりすることで、歯の神経に近い象牙質が露出してしまうことで起こることがあるのです。象牙質には、歯の内部の神経へとつながる小さな管が無数にあり、ここに刺激が加わると痛みを感じるようになります。特に奥歯は、歯ブラシの力が入りやすかったり、歯ぎしりや食いしばりによる負担がかかりやすかったりするため、知覚過敏になりやすい部位と言えます。知覚過敏の治療には、知覚過敏用の歯磨き粉の使用や、歯科医院でのコーティング剤の塗布などがあります。原因となる生活習慣の改善も大切です。無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりも、奥歯の痛みの原因となることがあります。これらの行為は、寝ている間や集中しているときなど、無意識のうちに行われることが多く、歯や顎に非常に大きな負担をかけます。特に奥歯は、噛みしめる力が強くかかるため、歯がすり減ったり、ひびが入ったり、詰め物が破損したりすることがあります。その結果、噛むと痛みを感じるようになるのです。また、歯ぎしりや食いしばりは顎関節症の原因にもなるため、さらなる痛みを引き起こす可能性もあります。歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯科医院でマウスピースを作成してもらうなどの対処法が有効です。ストレスの軽減も重要です。