せっかく高機能な口腔洗浄器を手に入れても、その使い方を間違っていては、効果が半減してしまうどころか、かえって歯茎を傷つけてしまう可能性さえあります。ここでは、口腔洗浄器の効果を最大限に引き出し、安全に使うための、正しい使い方と、やってはいけないNG行動について解説します。まず、正しい使い方の基本ステップです。①タンクに水(または、ぬるま湯)を入れる:冷たい水がしみる方は、人肌程度のぬるま湯を使いましょう。②ノズルを本体にセットし、水圧を設定する:初めて使う場合は、必ず一番弱い水圧からスタートしてください。③口の中にノズルを入れる:水が飛び散らないように、口を軽く閉じた状態で、ノズルの先端を歯に向けます。④スイッチを入れる:ここから洗浄開始です。⑤歯と歯茎の境目を狙う:ノズルの先端を、歯と歯茎の境目に、ほぼ90度の角度で当てます。⑥歯に沿ってゆっくり動かす:一本一本の歯に沿って、歯の内側、外側の両方から、ゆっくりとノズルを動かしていきます。特に、歯と歯の間は、数秒間停止して、集中的に洗浄しましょう。口の中に溜まった水は、洗面台に自然に垂れ流すようにします。口全体で、1分〜2分程度が使用時間の目安です。次に、効果を半減させてしまう「NG行動」です。①水圧が強すぎる:いきなり強い水圧で始めると、歯茎を傷つけたり、痛みを感じたりする原因になります。必ず、弱い水圧から慣らしていきましょう。②歯の表面だけに当てている:口腔洗浄器の主な目的は、歯ブラシが届きにくい「歯間」や「歯周ポケット」の洗浄です。歯の平らな表面だけに当てていても、効果は限定的です。必ず、歯と歯茎の境目を意識してください。③同じ場所に長時間当て続ける:必要以上に同じ場所に水流を当て続けると、歯茎への過剰な刺激となります。リズミカルに、全体をまんべんなく洗浄することが大切です。④洗口液や塩水を入れる:一部の製品を除き、基本的にタンクに入れるのは水かぬるま湯のみです。粘度の高い洗口液などを入れると、故障の原因となります。必ず、取扱説明書を確認してください。⑤歯磨きの代わりにしようとする:口腔洗浄器は、あくまで歯ブラシの補助器具です。歯の表面に付着した粘着性の高い歯垢(プラーク)は、歯ブラシでこすり落とさなければ除去できません。
口腔洗浄器の正しい使い方。効果半減のNG行動とは?