いざ、口腔外科を受診しようと思っても、「どこの病院に行けばいいの?」「紹介状がないと診てもらえないの?」といった、手続き上の疑問にぶつかることがあります。スムーズに、そして安心して治療を受けるために、上手な口腔外科のかかり方を知っておきましょう。まず、「紹介状」の必要性についてです。大学病院や、地域の比較的大きな総合病院の口腔外科を受診する場合、原則として、他の医療機関からの「紹介状(診療情報提供書)」が必要となります。紹介状なしでも受診できる場合はありますが、その際には、通常の医療費に加えて、「選定療養費」として数千円の追加料金がかかることがほとんどです。紹介状には、これまでの治療経緯や、病状、検査データなどが詳しく書かれており、口腔外科の医師が、患者さんの状態を迅速かつ正確に把握するための、非常に重要な情報源となります。何より、かかりつけの歯科医院などで、「あなたのこの症状は、専門的な検査や治療が必要です」と判断された上で紹介されるわけですから、的確な診療につながりやすくなります。したがって、まずは近所の信頼できる歯科医院を受診し、そこで診断を受けて、必要であれば紹介状を書いてもらう、という流れが最もスムーズで、無駄がありません。次に、「病院選びのポイント」です。口腔外科は、大学病院や総合病院だけでなく、近年では、一般のクリニックとして開業している「口腔外科専門のクリニック」も増えています。それぞれの特徴を理解して選びましょう。大学病院や総合病院のメリットは、設備が充実しており、CTやMRIといった高度な検査が可能であること、そして、他の診療科との連携が取りやすいことです。全身疾患のある方や、がんなどの難しい病気が疑われる場合は、こうした高次医療機関が適しています。一方、開業の口腔外科クリニックは、待ち時間が比較的少なく、通院しやすいというメリットがあります。親知らずの抜歯や、インプラント治療など、特定の分野に特化しているクリニックも多く、経験豊富な医師による質の高い治療が期待できます。病院を選ぶ際には、その医師が「日本口腔外科学会認定の専門医・指導医」であるかどうかも、一つの重要な指標となります。これは、一定の基準を満たした、知識と技術を持つ医師であることを証明する資格です。